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イタリア車試乗インプレッション

現在、イタリアにはFIAT、ALFA ROMEO、LANCIA、FERRARI、MASERATI、LAMBORGHINI等の自動車メーカーが存在しますが、現在LAMBORGHINIはフォルクスワーゲン(VW)、その他はFIATの傘下にはいっていて、FIATに独占されていると言っても良いでしょう。 ここでは、イタリアでの試乗体験をもとに各車の寸評をご紹介しています。


アルファ・ロメオ(ALFA ROMEO)

旧ALFAファンとしては、現在のALFAは何か物足りない。 しかしFIATにより品質が向上したことは見とめざるを得ない。 エンジン、足回りはALFAが設計しているようだが、基本的にFIATのベース車にALFAの仮面をかぶせている。 これも時代の移り変わり、ユーザーフレンドリーな車しか生き残れない時代には仕方のないことかも知れない。

GT1600ジュニア

往年の名車。 アルファと言えばこのジュリア系が最もポピュラー。 当時のレースで各種の優勝を総なめにした。 DOHCオールアルミ・エンジンはトルクフルで運転し易く、レッドゾーンまでストレスなく吹き上がる。 喜怒哀楽が欲しい方にはうってつけの1台。
アルフェッタGT 良くも悪くも、まさにアルファ! DOHCオールアルミ・エンジン、4輪ディスク・ブレーキ、トランスアクスル(ミッションギアが後輪側にある)等当時としては、最高のメカ! ボディの錆、電気系、油圧クラッチがネック。 走りはまさにアルファ!
ジュリエッタ 基本メカは、上記アルフェッタGTと同じ4ドアセダン。 80年代前半のアルファは、アルファ病真っ只中のため品質はX。 特に電気系は、筒型フューズの接触不良でお手上げ。 ロング・ストローク・サスの乗りごこちの良さ、走りの良さはGOODなのだが・・・。
アルファ スパイダー デュエット系の最終モデル。 アルファといえば、このスパイダー。 基本設計は古いが、品質的には改善されている。 アルファ伝統のDOHCオールアルミ・エンジンはトルクフルで運転しやすい。 この車で海沿いを風をなびかせて走れば、ダスティン・ホフマン気取りで最高です!
アルファ156 近年のALFAの大ヒット作。 オールドALFAらしいスタイルが人気のまと。 4気筒ツインスパークエンジンはレッドゾーンまでストレスなく回りトルクフル。 ブレーキペダルが少し敏感過ぎるが、慣れれば問題なし。 この車の品質は非常に高く、以前のアルファの悪いイメージを払拭した記念の一台。 日本でも日常の足として使える一台。

アルファ164

名門ピニンファリ−ナによるデザインは内外装共に機能美にあふれ美しい。 惜しむらくは、デザイン重視のため、各種スイッチ類が分かりづらいこと。 ツインスパーク4気筒エンジンはトルクフルで扱いやすく、高回転でカムにのったアルファ・サウンドを満喫できる。 ハンドリングの接地感が若干プアーだか、乾いたアスファルト上ではオン・ザ・レール感覚。
アルファ166 ALFAの高級車らしく、ツインスパーク4気筒エンジンも静かになった。 低速域でトルクが若干細い気がするが、アルファ伝統の高回転型エンジンなので仕方ないか。 特筆すべきは、フロントサスの追従性が素晴らしい。 ハンドリングはオン・ザ・レール感覚で、アルプスのワインディング路でも車体の大きさを感じさせない。 イタリアのトップビジネスご用達の車。




ランチャ(LANCIA)

FIATの傘下に入り、以前のラリースポーツイメージから高級車イメージに大変換。 アルファ同様、最近のLANCIAは何か物足りない。 LANCIAにはもう1度、デルタ・インテグラーレのようなラリーカーを作って、モータースポーツに復帰してもらいたい。

LANCIA Y
(ランチャ イプシロン)
FIAT PUNTOのフレームを使った兄弟車。 デザインは好き嫌いがある。 イタリアでは女性に人気があるようだ。 内装はセンターメーターで高級感がある。 エンジンは1.2リッターとは思えないほど良く回る。
LANCIA K
(ランチャ カッパ)
現在はテシスにその座を明渡したが、FIATグループの最高級車。 FIAT共通の2リットル5気筒エンジンは振動も少なく静かで、内装はイタリアンラグジュアリーの一言。 政府高官ご用達車です! ただなんとなく存在感の薄い車である。 もう少し何かインパクトが欲しかった。

2.4リットル・コンモンレールディーゼルターボ・5気筒エンジンは低速で若干ガサツクが、少し回せばほとんどガソリンエンジン並に静か。 130馬力で燃費が15km/L(一般道)とすばらしい! サスは硬めで、走りは意外にもスポーティ。

ランチャデルタ
インテグラーレ
80年代に世界を圧巻したラリーカー。 ベース車のデルタは平凡なファミリーカーだが、オーバーフェンダーのついた最終型のエボルツィオーネの外観は、アグレッシブの一言。 クラッチの重さがスポーツカーであることを主張している。 エンジンは典型的ドッカンターボで、4000回転を超えると別世界が待っている。 94年で生産終了になったが、いまだにコレクターズ・アイテムの一台。

フィアット(FIAT)

イタリアの象徴、FIATは創業時から大衆車を作っており、現在も大衆車専門。 結局自動車メーカーが生き残るには、数を出さなければ未来はないことを実証したようなものだ。 トリノはFIAT城下町と言われるだけあり、FIAT車で埋もれている。

FIAT CINQUECENTO
フィアット チンクエチェント
90年代の500ではありません。 日本でも馴染みの昔の500です。 この小さなボディに身長185cmの私が乗れることが不思議です。 セルはキーをまわして、サイドブレーキ横の小さなレバーを引きます。 19馬力の空冷2気筒エンジンは全開でも80km/hがやっと。 でも乗っているとゴーカート気分で最高です。 ミッションはシンクロが入っていないので、ダブルクラッチを踏まないとシフトダウンはできません。 だから楽しいのです。
FIAT 500(3代目) 2007年に発売された3代目500。 初代をイメージしたスタイリングは、キュートで女性に人気がある。 ベースは2003年に発売された2代目パンダで、着座位置の高い座った感覚のドライバーズシートは独特の雰囲気。 
アバルト500 2007年に復活した名門アバルトの名が付く500。 ベースは3代目500のエンジンを1.4ターボ(140馬力)に強化、さらにサスペンションを全面改良している。 このサイズで140馬力の動力は十二分で、峠道が楽しくなる一台。
FIAT パンダ(2代目) 2003年に発表された2代目パンダは4ドアバージョンとなり一回り大きくなった。 初代に比べデラックスバーションとなった2代目パンダは、居住性に関しては大きな進歩を遂げた反面、ベストセラーとなった初代の面影は全くなくなった。 良い意味で現代的な車になったのだが、なぜか寂しさが残る。
FIAT 600 日本の軽自動車の大きさに、1.1リットル54馬力エンジンを積んでいるので、加速は鋭い。 街中をチョロチョロ走るには丁度良い大きさ。 難点はボディがぺこぺこで、ちょっと当たっただけで板金屋行き。 パンダと軽く接触した時は、パンダは無傷。 600はボンネットまでひん曲がった。
FIAT プント 新型のPUNTOは、フィアット再建の立役者だけに良くできた車だ。 新型1.2リットルエンジンは元気良く回り、それでいて燃費も良い。 高速多用で19km/Lほど走った。 電動パワーステアリングはマニュアルでON/OFFを切り替える。 ヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーの受賞も納得の一台。
FIAT MAREA(マレア) FAITのファミリーカー。 イタリアではこれのステーションワゴンが大人気。 取りたてて特徴はないが堅実な車。
FIAT ルティプラ はっきりいってこれほど不細工な車は見たことがない。 しかし運転席に座って、走り出したとたんに印象は大逆転する。 前後3列シートの広々とした室内、モダンな内装、車幅は1.8mを超えるが、全長が4mを切っているため運転していても車の大きさがあまり気にならない。 家族ファミリーには打ってつけの一台。 
FIAT ULYSSE(ウリッセ) MULTIPLAが出るまえは、FIAT随一のワンボックスカー。 広々とした室内、3列シートは大家族ファミリーにはもってこいの一台。 ただし膨大なホイールベースのため、コーナーで後輪が縁石に乗り上げやすい。 街中では乗りにくいが、高速では快適の一言。 

イタリア車以外

イタリア車以外のヨーロッパ車の試乗インプレッションもどうぞ。 今回はドイツ車とフランス車を紹介。

ポルシェ 944 今はなきフロントエンジン・ポルシェの代表格。 大排気量・軽量4気筒エンジンとトランスアクスル(ミッションギアが後輪側にある)がもたらすバランスの良さで、まさにオン・ザ・レール感覚のハンドリング。 タイヤに接着剤がついているかのような感覚は異次元。 しかし癖のある911系が残ったことは、”完璧=面白くない”ことの証明か?
プジョー106 フレンチ・スモールカーらしく、しなやかな足回り。 特筆するのはフレキシブルでパワフルな1.1リットル・エンジン。 大人4人が乗って、高速を150km/h巡航できるポテンシャルを秘める。 ヨーロッパの若者にはラリーバージョンが大人気。

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