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日本語放送(JSTV、NHK WORLD)

近年JSTV、NHK WORLDともインターネット配信が主流になりつつあります。 衛星放送に比べればPCやスマホで見れるので便利になりました。 


JSTV(ロンドン拠点)がヨーロッパで24時間日本語衛星放送を運営しています。 放送内容は、NHKニュースと民放でNHKニュースは無料です。 ヨーロッパで随一の日本語放送なので重宝です。 ただこれを付けるとイタリアのテレビ放送を見なくなり、イタリア語が上達しない弊害が出ますが・・・。 

最近、JSTVと同じトランスポンダー(チャンネル帯域)でNHK WORLD(NHKの無料国際英語放送)が見れるようになりました。 内容はNHK番組の英語吹き替え版で、ニュースや日本を紹介する番組が多いようです。 取りあえず無料なので、見る価値はあります。
JSTVホームページ (日本語衛星放送)

NHK WORLDホームページ (NHK国際衛星放送)

JSTVを見るためには、インターネット接続、又は衛星放送かケーブルテレビに大別されます。
ここでは衛星放送でJSTVを見る場合を説明しています。

衛星放送は、パラボラアンテナ、衛星デジタルデコーダー等、普段耳慣れない機器を取り付けなけでばなりません。 パラボラアンテナ設置料は業者に頼むと200〜250Euro、JSTV推奨の衛星デジタルデコーダーが約150Euro程度と初期費用が大変高いので、この初期費用を如何に抑えるかがポイントです。 その答えはFai da te(Do it yourself)です。 難易度は少し高いですが、チャレンジする価値はあります。

まずは、衛星放送機器の基礎知識から。

パラボラアンテナ

俗に言う”お皿”、イタリアでJSTVを見るには、直径80cmのパラボラアンテナをHotBird6号衛星(東経13度)に正確に向ける必要があります。 衛星からの微弱電波を、パラポラ(お皿)で反射し中央のLNB(受信器)に集めるため、パラボラは正確な曲面で構成されています。 スーパーで売っているパラボラキットは取り扱いが悪い場合、パラボラの曲面が変形している場合もありうるため注意してください。

衛星デジタルデコーダー

デジタル衛星テレビチューナー。 JSTVは、NHKニュース(スクランブル無し:Free To Air)、とJSTV(スクランブル有り:Conax)で構成されており、NHKニュースだけを見る場合は、Free To Air デコーダーで見ることができます。 JSTV(スクランブル有り:Conax方式)を見るには、スクランブルを解除しないと画像が見れません。 このスクランブルには色々な方式(Viacces, Irdeto, Seca 等々)が有りJSTVが使っているConaxもその一種です。

スクランブル解除対応のデコーダーには2種類あって、一つはスクランブル解除システム内蔵型(Conax Embedded)。 イタリアでも100Euro程度で入手可です。 もう一つは、CI(Common Interface)タイプです。 このタイプも100Euro程度から見つけることができます。 ただしCIタイプは、スクランブル解除システムを内蔵していないので、別途CIに挿入するスクランブル解除システム(CAM)を購入する必要があります。

CI(Common Interface)

スクランブル解除システム(CAM)を挿入するためのソケット形式。 

Free To Air

衛星デジタルデコーダーの種類で、無料の衛星放送(スクランブル無し)を見るためのデコーダー。 スクランブル解除システムを搭載できないので、JSTVは見れません。

NHKニュースを見るだけなら、スーパーで90Euro程度で売っているパラボラアンテナ+衛星デジタルデコーダー(Free To Air)キットがお買い得です。(90EuroでNHKニュースが見れるます! 但しJSTVはデコーダーを買い換えないと見れませんが・・・。)

CAM(Conditional Access Module

CAMはCIデコーダーのCIに挿入するスクランブル解除システムです。 ちょうどノートパソコンのPCカードのようなもので、CAMにJSTVから送られてくるカードを挿入することにより、JSTVのスクランブルが解除されます。 このCAMにも色々種類があって、JSTVを見るにはConax対応のCAMが必要です。 

JSTVではJSTV用Conax対応CAMを60Euro(送料込み)で通信販売してくれるので、必要な方は問い合わせて下さい。

トランスポンダー

トランスポンダーとは、いくつかのチャンネルが束になった周波数域帯です。 JSVTのトランスポンダーは周波数12.597 GHzPolarization:Vertical)で、この帯域にJSTV1、JSTV2、BBC World等数十のチャンネルが入っています。


次に各種機器の設置、設定を行います。

まず第一の関門がパラボラアンテナの設置です。 トリノ市、近郊では、真南から東に約8度の方向に向けますので、その方向に木や建物の障害物が無いことを確認して下さい。 アンテナは仰角約38度(トリノ市、近郊の場合)に向けますので、少々の障害物は問題ないようです。 更にトリノ市では建物の外観保持条例があり、パラボラアンテナの設置を規制していますので、設置場所が表通りに面していないことが重要です。 もしこの時点で、何らかの問題点がある場合は、アンテナ設置業者に相談された方が良いでしょう。

市販のパラボラアンテナ取り付け台を、しっかり設置場所に固定します。 このときアンテナ取り付け支柱を水準器を使って垂直に取り付けることが重要です。 次にパラボラアンテナを組み立てて、取り付け台に借り止めします。 仰角はアンテナの取り付け部に角度が記入されていますので、約38度のところで借り止めしておいて下さい。 

トリノ市、近郊では、パラボラアンテナを真南から東に約8度の方向に向けます。 アンテナを設置する建物の大きさが分かる程度の地図(Google Earthが使えれば便利です。)に線を引いて、上記角度の線上にある目標物(建物)を目安にすれば簡単です。

設置場所の緯度、経度、海抜高度でパラボラアンテナの向き、仰角は変わります。 トリノ市、近郊以外の設置については、設置場所の緯度、経度、海抜高度をGoogle Earthで調べて、http://www.hamers.co.jp/white/t_d/cal.htmlで衛星(HotBird6号:東経13度)の方向を計算します。

アンテナの借り止めが終了したら、アンテナのLNB(受信器)とデコーダーをパラボラアンテナケーブルでつなぎます。 ケーブルをデコーダーに取り付けるときはデコーダーの電源を切ってから取り付けてください。 電源をつけたままケーブルを接続すると、デコーダーが破損します。

さてここからが第二の関門。 大抵のデコーダーには、衛星信号検索機能がついてますので、この機能を使って正確な衛星位置を見つけ出します。 デコーダーのスイッチを入れて、衛星信号検索機能にJSTVのある周波数12.597 GHz(トランスポンダー)を選択します。 アンテナからの信号の強さが表示されますので、アンテナを左右に微妙に動かし、信号が最大になる位置を見つけます。 角度が1度ずれると信号が消えてしまいますので、落ち着いて慎重にあわせて下さい。 デコーダーの説明書に必要なアンテナ信号強度が記載されていますので、必要なアンテナ信号強度が得られる位置を見つけます。

左右の回転角度の調整が終わったら、今度は仰角角度の調整を行います。 作業内容は左右方向と同じです。 仰角角度が決まったら、念のためもう一度左右方向を確認して下さい。 アンテナ固定時に固定用ネジをまし締めすると、アンテナが微妙に動いて信号が消えてしまうことがあるので、徐々に増し締めして下さい。 最後にアンテナを少し振ってみて信号が消えないか確認して下さい。 少し振った程度で信号が消えるようでは、風が吹いた時に信号が消えてしまいます。 取り付け位置が適切ではないので、再調整して下さい。

ここまで来れば、一安心。 デコーダーをONにすれば、プレインストール設定されたチャンネルが見えるはずです。 イタリアのデコーダーならRAI1かな。 感動にひたたる瞬間です。 あとはデコーダーのチャンネルを変えてJSTVを見つけて下さい。 しかしこれは大作業です。 衛星放送は数千チャンネルもありますから! ちなみに私のデコーダーではJSTVは806チャンネルでした。

やっとJSTVも見つかり一安心。 スクランブル無しのNHKニュースが見れれば又感動です。 しかしスクランブルのかかったJSTVの場合は、まだ何も見えません。 ここで一旦、デコーダーのスイッチを切って、CAMをデコーダーのCIに挿入します。 CAMをしっかり奥まで挿入したら、CAMにJSTVカードを挿入して下さい。 電源をつけたままCAMやカードを挿入すると、デコーダーやCAM、カードが破損します。 カードやCAMの挿入向きを間違えないように! 挿入したら、再びデコーダーのスイッチを入れてJSTVのチャンネルに合わせて下さい。 今度は映像もハッキリ見えるはずです。


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